クレジットカードランキングでは語れないダイナースクラブカード

ダイナースクラブ(Diners Club)カードは、世界で最初にクレジットカードを発行した企業のダイナースクラブが1950年に米国ニューヨーク市に設立されて、誕生した記念すべきカードです。

創業者のフランク・マクナマラが「食事に出かけて財布を忘れたために、支払ができず恥ずかしい思いをした」というエピソードから、現金を持たなくても支払ができるクレジットカードを考案したといわれています。

実際のところは、ルイス・マンデルのクレジットカードの歴史に関する著書の前書きで紹介されたエピソードですが、当時の会社の広報担当のM・シモンズの創作であったという説もあります。

しかし、クレジットカードの本当の発案者は、米国の作家エドワード・ベラミーの1887年に発表された近未来小説『顧みれば』で使用されたのが最初のことでした。

いま考えれば、クレジットカードは世紀の大発明で、ここまで普及するとは当時誰も考えられなかったでしょう。

クレジットカード事業を最初に事業化したダイナースクラブの偉業は色褪せることはないのです。

アメリカン・エキスプレス(Amex)やVISAの前身となったバンク・オブ・アメリカカードが1958年に遅れてカード事業に参入し、本格的なクレジットカードが普及していきます。

2000年にDCは、英国老舗カード会社のカルテ・ブランシュとともにシティコープ(現シティグループ)に買収されます。

しかし、その後経営不振に陥ったシティグループは、2008年にDCインターナショナルをディスカバー・ファイナンシャル・サービシス(DISCOVER)に売却しました。

幾多の変遷を経験したDCカードブランドですが、今でも自社発行のカードには利用限度額には制限を設けないとか、ゴールドカード以下のグレードのカードは発行していません。

したがって、入会要件には高い入会属性が要求され、結果的に高いステータスを保つブランドとして別格の扱いを受けています。

日本では、1960年に日本ダイナースクラブが設立され、2000年にシティコープに買収されて以降、シティカードジャパンが引き続き運営に当たっています。

日本でも、カードランキングには上がりにくいカードブランドですが、1990年代のDCカードの会社紹介・広告でも、大人のステータスをうたい医師や弁護士、著名企業経営者等といった富裕層が主要顧客となっていた伝統を引き継いでいます。

このページの先頭へ